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2016 年度 実績報告書

免疫グロブリン大量療法の効率化を目標としたアロ活性化マクロファージ抑制法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26462466
研究機関大阪医科大学

研究代表者

能見 勇人  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80418938)

研究分担者 東 治人  大阪医科大学, 医学部, 教授 (40231914)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードアロ活性化マクロファージ / 免疫グロブリン大量療法 / 同種異型移植 / 免疫抑制剤
研究実績の概要

マウス腹腔に同種異型(アロ)であるMeht A繊維肉腫細胞を腹腔移植し、Meth A細胞が拒絶される状況を調査した。マウス腹腔をPBSで洗浄し、アロ拒絶に現れる免疫担当細胞として腹腔浸潤細胞(PEC)を採取。マウスに2回目のアロ細胞移植(二次移植)を行うことで、抗体関連型の超急性拒絶反応を起こすことができる。この際のPECの細胞障害活性を51Cr releasing assayで調査した。抗体関連型拒絶反応においては、アロ移植細胞の拒絶はアロ細胞の表面に発現れるMHC(H-2)を抗原として抗体がまず付着しこの抗体により補体が活性化される経路があげられるが、我々の今回の実験では、補体による影響を避けるために、in vitroで使用する細胞培養液に添加する牛血清(FBS)に含まれる補体は非動化して使用した。つまり、抗体関連拒絶反応におけるアロ細胞障害活性のうち補体を除く場合の細胞障害活性を調査した。二次移植の場合も腹腔内に浸潤してくるPECのうち、アロ活性化マクロファージ(AIM;allograft induced macrophage)がeffector細胞として作用することをPECの各細胞分画セルソーターで分離し評価することで示した。AIMの細胞障害活性はIVIGにより有意に減弱することが判明した。IVIGでは完全にAIM活性を抑制するには至らなかった。臨床で行われるIVIGは補体存在下での反応であるため、今後の実験では補体を非動化しない状態でのIVIGのAIMに対する効果も含め評価する必要性もあると考えられた。なお、抗体Fc部分の投与ではAIMの細胞障害活性の抑制効果が不安定であり、IgG抗体によるIVIGよりも効果が落ちると考えられた。今後、補体存在下でのAIMの細胞障害活性をも検証し、IVIGの効果が補体活性も抑制するのか否かも含め検証していくべきと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] アロ移植細胞拒絶におけるマクロファージのエフェクター細胞としての役割2016

    • 著者名/発表者名
      能見勇人、吉川勇希、前之園 良一、松永和久、市橋 淳、小林大介、辻野拓也、反田直希、内本泰三、上原博史、平野一、高原 健、稲元輝生、東 治人
    • 学会等名
      第66回日本泌尿器科学会中部総会
    • 発表場所
      四日市市文化会館(三重県四日市)
    • 年月日
      2016-10-29 – 2016-10-29
  • [学会発表] Complications Around The Operation of Living Donor Renal Transplantation in Our Hospital2016

    • 著者名/発表者名
      HAYAHITO NOMI, HAJIME HIRANO, TOMOHISA MATSUNAGA, RYOUICHI MAENOSONO, HIROFUMI UEHAR, KAZUMASA KOMURA, KIYOSHI TAKAHARA, TERUO INAMOTO, SATOSHI KIYAMA, HARUHITO AZUMA
    • 学会等名
      Transplantation Science Symposium(TSS) Asian Regional Meeting 2016
    • 発表場所
      KFC Hall(東京都墨田区)
    • 年月日
      2016-04-08 – 2016-04-08

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公開日: 2018-01-16  

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