原因不明の不妊に関与する因子群が精液中に存在するのではないかと仮定し、質量分析計(MS)を用いた精液プロテオームプロファイリングを実行し候補因子群を抽出、さらに、これらの因子の健常者群と不妊症患者群間で比較検討し、生殖補助技術を適応する指標を決定することを目的とした。精液のプロテオミクスプロファイリングの解析をLC/MSにより行い、その結果、200以上のタンパク質ピークを確認し、その内の数十ピークは健常者群と不妊症患者群間で有意な差が認められた。以上の結果より、不妊症男性精液におけるプロテオミクス解析にMSを用いることにより、今後のマーカー探索に向けた基礎的知見を蓄積することができた。
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