新技術の電界撹拌法を用いて、ヒト卵子の蛍光免疫染色法を経済的・時間的に効率化できる応用法を開発した。この方法によりマウス卵子蛍光免疫染色において第一抗体である抗γ-tubulin抗体を従来法の80倍の16000倍希釈で染色可能であり、反応時間を5分間まで短縮できること、を明らかにした。今後の研究において貴重な抗体の消費量節約と時間短縮が期待される。 一方、ヒト卵子の輸送に関して、秋田・仙台間250kmの未成熟卵子輸送症例では有意に体外成熟培養の成績が低下したが、輸送容器にセルポーターを用いて気相を安定させることで改善した。この結果は悪性腫瘍患者の卵子凍結への応用が期待される。
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