研究課題
基盤研究(C)
羊水塞栓症の子宮体部筋層では、アナフィラトキシン受容体が発現する好中球とマクロファージ、活性化肥満細胞が浸潤していることが明らかになった。病理組織学的に後産期急性子宮筋層炎(Postpartum acute myometritis:PAM)と表現する特徴的な所見であり、組織間隙に浮腫を来す原因と考えられた。アナフィラクトイド反応と浮腫の抑制効果を持つC1インヒビター製剤により子宮収縮が改善したことから、C1インヒビターは難治性子宮弛緩を呈する羊水塞栓症の治療の一つになる可能性がある。
産婦人科学