不育症患者のaB2GPI/HLA-DR7(ネオセルフ)抗体と不育症との関係を明らかにすることを目的とした。不育症女性108人を対象とした。流死産歴無し生産歴ありのコントロール女性100人の99%ile(52.6 U/ml)を基準値として、対象で抗体を測定した。結果、不育症女性108人中、23人(21 %)が、ネオセルフ抗体陽性であった。陽性であった不育症女性23人中、17人 は他の aPL も陰性であった。原因不明の不育症69人中12人(17 %)でネオセルフ抗体が陽性であることを初めて明らかにした。ネオセルフ抗体は、新たな不育症の原因である可能性が示された。
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