STOX1遺伝子導入マウスが作製できたが、交配しても流産し、妊娠高血圧腎症モデルマウスとして解析が進まなかった。一方、妊娠高血圧腎症妊婦の血清を胎盤細胞に添加すると、炎症性サイトカインが増加し、細胞死が誘導された。この血清中から抽出したcell free DNAを胎盤細胞に添加すると炎症応答が惹起された。妊娠高血圧腎症妊婦の胎盤組織からは正常妊婦のものより多くのcell free DNAが培養上清中に放出されていた。病態発症血清を添加すると、細胞外DNAを認識する機構としてしられるToll like receptor 9 の遺伝子およびタンパク質発現が増加し、これに関与している事が判明した。
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