研究課題/領域番号 |
26462504
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
三鴨 廣繁 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00262775)
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研究分担者 |
山岸 由佳 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60512241)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 腟内細菌叢 / クラスター解析 / 16Sメタゲノム解析 |
研究実績の概要 |
健常女性、妊婦、切迫流産傾向の妊婦、CSW(commercial sex worker)の女性の腟内粘液を計54検体採取し、qPCR法及び培養法により総菌数を定量した。また、TRFLP法及び次世代シーケンサーによる16Sメタゲノム解析法の結果に基づくクラスター解析により腟内細菌叢を比較解析した。TRFLPのフラグメントパターンに基づくクラスター解析の結果、大きく分けて3つのクラスターが形成された。クラスター1には、健常女性10名(10/22名、45.5%)、妊婦12名(12/20名、60%)、切迫流産傾向の妊婦2名(3/4検体、75%)、CSW1名(1/8名、12.5%)が、クラスター2には健常女性6名(6/22名、27.3%)、妊婦1名(1/20名、5%)が、クラスター3には健常女性6名(6/22名、27.3%)、妊婦7名(7/20名、35%)、切迫流産傾向の妊婦1名(1/4検体、25%)、CSW7名(7/8名、87.5%)が分類された。16Sメタゲノム解析による属レベルでのOTU構成比に基づくクラスター解析においても大きく分けて3つのクラスターが形成された。クラスター1には、健康女性10名(10/22名、45.5%)、妊婦8名(1/12名、66.7%)、切迫流産傾向の妊婦3名(4/4検体、100%)、CSW1名(1/8名12.5%)が、クラスター2には健常女性1名(4.5%)、妊婦1名(1/12名、8.3%)、CSW3名(3/8名、37.5%)が、クラスター3には健常女性11名(11/22名、50%)、妊婦3名(3/12名、25%)、CSW4名(4/8名、50%)が分類された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
倫理審査、1検体あたりの腟内細菌叢の培養ならびにクラスター解析に時間を要したため、平成26年度に予定した研究実施計画中にある検体数の解析が実施できておらず、当初の研究計画よりやや遅れていると認識している。
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今後の研究の推進方策 |
ヒトの腟内細菌叢は通常Lactobacillus属が最優勢であることが知られており、本研究でも特に健常女性と妊婦においてその傾向が強く認められた。一方で、CSWの女性はTRFLP解析および16Sメタゲノム解析の結果から、Lactobacillus属優勢ではなく、多様性に富む細菌叢を有することが明らかとなった。抗菌薬投与により腟内細菌叢が変化した可能性があることから、今後は、抗菌薬の投与歴等の患者背景を調査し、本結果との相関関係を検討していく必要もあると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
倫理審査、腟内細菌叢の培養ならびにクラスター解析に時間を要したため、平成26年度研究実施計画に記載した検体数の解析が実施できていないために使用額が少なくなっている。
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次年度使用額の使用計画 |
検体数を増加させることにより予定通り使用することになると考えている。
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