研究課題/領域番号 |
26462506
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨松 拓治 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30346209)
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研究分担者 |
中村 隆文 川崎医科大学, 医学部, 教授 (20303969)
村田 卓也 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20714207)
下屋 浩一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40291950)
中井 祐一郎 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (50271193)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 胎児脳酸素化 / 二酸化炭素分圧 / 胎児脳血流 / 過換気 |
研究実績の概要 |
分娩中の母体二酸化炭素分圧を経皮的二酸化炭素分圧モニターを用いて測定し、母体の二酸化炭素レベルに関与する因子を多数例の分娩から検討することが本研究の目的である。
昨年度は研究計画のはじめとして、経皮二酸化炭素分圧センサーtcPCO2 electrodesを購入した。また、分娩の胎児二酸化炭素分圧に関連する様々な因子を多数例の分娩から検討する基礎研究として、分娩中の輸液量が分娩経過に与える影響を検討した。分娩中の適切な輸液は帝王切開や遷延分娩の減少、また胎児低酸素症の予防に寄与する可能性があると考えられている。現在は分娩中の輸液量および脱水の程度と母体の経皮二酸化炭素分圧との関連を継続して検討中である。
また、平成27年には胎児の脳血流や脳内酸素飽和度を測定する機器が静岡大学および浜松医科大学によって開発され第33回周産期学シンポジウム(2015年1月23,24)にて発表された。当学会に参加し実際に検討を行ったが、本機器は、母体二酸化炭素分圧と出生時の胎児脳血流および脳内酸素飽和度を直接検討できる画期的な機器と考えられ、当機器を用いた母体二酸化炭素分圧と胎児脳血流および脳内酸素飽和度の関係についても検討を開始した。当機器を(医療機器認証番号:227ADBZX00009000)を購入した。経皮二酸化炭素分圧センサーによる娩出直前の母体の測定に加えて、胎児脳酸素飽和度を測定し、分娩監視装置としての意義を検討を開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
胎児の脳血流や脳内酸素飽和度を測定する機器し、それと母体二酸化炭素分圧との関連を検討することになり、再度学内倫理員会の承認を得る必要があった。また、妊婦に対しての承諾をもう一度とる必要があったためやや研究の振興がやや遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
経皮二酸化炭素分圧センサーによる娩出直前の母体の測定に加えて、胎児脳酸素飽和度を測定し、分娩監視装置としての意義を検討を開始している。今後は症例を重ねて検討を加える予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に研究結果をまとめるため、物品費、および校正等に余力を残した。
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次年度使用額の使用計画 |
試薬等物品費、校正及び学会参加費に充当。
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