研究実績の概要 |
転移面積とOSNA法によるコピー数との関連 転移面積が4mm2以下の22個の転移センチネルリンパ節を転移面積の測定値とOSNA法によるコピー数との関連を解析した。両者には相関関係がみられたが明細胞腺癌の1例については特異的に高い値を示した。OSNA法による測定値では4個のセンチネルリンパ節においては250コピー以下であった(グループA)。17個のセンチネルリンパ節については250コピーから3500コピーの間に分布した(グループB)。1個のセンチネルリンパ節については170000コピーの値を示した(前述の明細胞腺癌)(グループC)。各リンパ節における最大の転移面積はグループAで0.002-0.007mm2,グループBで0.002-2.5067mm2,グループCで2.598mm2であった。 培養細胞を用いた細胞数とOSNA法によるコピー数との関係 3種類(Hec1A,HHUA,Ishikawa)の子宮体癌培養細胞数とOSNA法によるコピー数との関連を検討した。3種類の培養細胞のうちHec1が最も安定した値を示したため、今回はまずHec1における腫瘍細胞数とOSNA法における場コピー数の関連を分析した。腫瘍細胞として50000,100000、10000、1000個の腫瘍細胞を測定した。腫瘍細胞数とOSNA法による測定値には相関関係が認められた。微小転移の下限と考えられる腫瘍細胞数10000個ではコピー数は6.3-260コピーで陰性例はなく検出限界として矛盾のない結果であった。
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