ハニカム膜は、3D porous scaffoldとも言われ、細胞が接着、増殖していく上での足場となる。ハニカム膜上で卵巣癌細胞株を培養したところ、細胞増殖抑制作用はハニカム膜の孔径によって異なり、細胞の大きさと関連があると考えられた。ハニカム膜によって、卵巣癌細胞は丸みを帯び、孔の中に入り込んでいた。接着因子であるビンキュリンの発現は細胞種によって異なることが明らかとなった。細胞外マトリックスの産生量は両面膜で高く、ハニカム膜の細胞接着率を高めるには両面膜が有効であると考えられた。さらにin vivoではハニカム膜によって腫瘍形成が抑制された。
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