研究課題
1. 日本産科婦人科学会において「婦人科悪性腫瘍と血栓塞栓症」をタイトルとした教育講演を行った。本講演の聴衆は日本産科婦人科学会会員162名で症候性VTE予防の重要性と本研究の予防法の成果を内容に含め、症候性VTE予防に関する啓蒙となった。2. Sakurai M, Satoh T, et al: High pretreatment plasma D-dimer levels are associated with poor prognosis in patients with ovarian cancer independently of venous thromboembolism and tumor extension. Int J Gynecol Cancer. 2015;25:593-598.を報告した。本論文は本研究における婦人科悪性腫瘍の治療前VTEスクリーニングの際に測定するD-dimerが卵巣癌の予後因子であるか解析したもので本研究から波及した成果である。3. 一般社団法人北関東婦人科がん臨床試験コンソーシアム(GOTIC)と日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の婦人科腫瘍グループではそれぞれ婦人科悪性腫瘍周術期の症候性VTE予防をコンセプトとする臨床研究が実施可能か検討を行う事となった。本研究では「将来的には多施設共同の検証的な前方視的臨床試験を立ち上げたい。」を最終的な目的としており、その可能性が見えてきたところである。
2: おおむね順調に進展している
1. 本研究成果を産婦人科領域の最も大きな学会である日本産科婦人科学会の学術講演会教育講演で報告できた。2. 本研究から波及した研究成果を英文論文として発表できた。3. 本研究成果を基とした前向き臨床試験について、初年度にして、臨床試験グループ内で検討が開始された。
1. 本研究の直接的は成果を英文論文として報告していく。これは症例数の関係から最終年度になる予定である。2. GOTICで本研究成果を用いた前向き臨床試験のプロトコールコンセプトを完成させ、プロトコール委員会に審議を依頼するところまで本年度中に推進したい。3. JCOGで本試験をもとにした臨床試験を婦人科腫瘍グループ内で提案し、プロトコールコンセプト作成の承認を本研究期間終了までに取り付けられるよう推進する。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)
International Journal of Gynecological Cancer
巻: 25 ページ: 593-598
10.1097/IGC.0000000000000415