テロメラーゼ活性を指標として末梢血中の癌細胞を検出・解析するためにhTERTプロモーター活性化条件においてのみ増殖しGFPを発現する制限増殖型アデノウイルスベクターを用いた。子宮頸癌患者より検出したCTCに対しサイトケラチンの発現解析後、顕微鏡下に回収、CTCから原発巣と同じHPV DNAを検出し癌細胞由来であることを確認した。 子宮頸癌でのCTC検出率は約30%であり、臨床進行期などとの相関は認めなかった。回収されたCTCはすべてサイトケラチン陰性であった。このことは本方法で検出したCTCはCellSearch等の上皮マーカー依存的な検出法では見逃されていたものであることを示している。
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