研究課題
GnT-IVa発現抑制絨毛癌細胞株(GnT-IVa KD)と親株Jarの培養上清を回収し、hCG抗体とJar培養上清をプレート下面接着と反応液とする2方法を行い、GSL-IIレクチン、マウス2次抗体を用いたサンドイッチELISAを行った。いずれにおいても反応は認めなかった。GnT-III発現抑制を行うため、Murin Stem Cell Virusプロモーター型レンチウイルスベクターを用いてshRNAベクターを3種類作成した。絨毛癌細胞Jarに遺伝子導入、ピューロマイシンにてセレクションを行った細胞をWestern blot法にて発現抑制を確認した。さらにGnT-Va発現過剰絨毛癌細胞株(Jar/GnT-IVa)にGnT-III shRNAベクターを導入し、GnT-IVa過剰発現/GnT-III発現抑制絨毛癌細を樹立した。絨毛癌細胞株から抽出したタンパクを用いたWestern blot法および免疫沈降法の結果、c-Relとp65が2量体を形成して絨毛癌で機能することが明らかとなった。絨毛癌細胞においてc-Relを発現抑制すると遊走能と浸潤能は低下した。過剰発現株では亢進した。PI3K/Aktシグナル経路を関して浸潤促進することが明らかとなった。細胞より抽出したタンパクおよび培養上清タンパクを用いたGSL-IIおよびDSAレクチンブロットにより、絨毛癌細胞Jarと比較してJar/GnT-IVa細胞で糖鎖レベルが増加した分子をゲルより抽出し、Nano-LC/MS/MS解析を行った結果、両方の蛋白よりLAMP-2が検出された。絨毛癌細胞および培養上清での発現は免疫沈降およびファックスにて確認し、細胞膜および分泌タンパクとしても存在することを明らかにした。本研究の結果、LAMP-2がGnT-IVaの新たな標的分子であり、絨毛癌細胞より分泌されるタンパクであることも明らかとなった。
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