• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

新しい初代3次元培養法を用いた子宮体癌の再発・播種に関与するバイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 26462522
研究機関大阪大学

研究代表者

吉野 潔  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90362730)

研究分担者 松崎 慎哉  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (00467565)
上田 豊  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10346215)
高田 友美  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30437420) [辞退]
小林 栄仁  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50614773)
藤田 征巳  大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (60303963)
木村 敏啓  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90584524)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード婦人科腫瘍 / 子宮体癌 / CTOS / 播種 / バイオマーカー / YM155
研究実績の概要

H28年度の成果
前年度までに確立した子宮体癌CTOS作成法を応用し最終的に119例中、70例(58.8%)が長期培養継続可能であった。その子宮体癌CTOSを用いた79種の分子標的薬スクリーニングパネルからeverolims、YM155が子宮体癌の増殖抑制に有効性を示した。複数症例のCTOSでのこれらの薬剤について感受性試験を行うと、症例間での感受性に差を見出した。すなわち耐性例と感受性例を区別することが可能であると考えた。これら薬剤感受性は、それぞれの標的であるmTORシグナル伝達経路の阻害や、survivinの発現との相関は認められなかった。しかしながらYM155において薬剤感受性と組織型や遺伝子変異との相関が示唆された。
研究期間全体の成果
子宮体がん初代培養細胞(CTOS)を用いて分子標的薬のスクリーニングを行い、既存の抗癌剤に耐性を示す漿液性癌、低分化型類内膜腺癌(いわゆるタイプII子宮体癌)に対してeverolims、YM155が有効である可能性を示した。
具体的には子宮体がんの手術検体より初代培養細胞、CTOS(Cancer Tissue-Originated Spheroid)を作成し、これらのCTOSからxenograft tumorの形成が確認できた。これらのCTOSおよびCTOS由来xenografted 腫瘍は形態および免疫染色、遺伝子変異にいおいて元の癌の性質を保持していた。本研究においてCTOS法を用い高率に子宮体部がんの3次元初代培養を確立された。またこれらのCTOSを用いた薬剤感受性試験を複数例で大規模スクリーニングとすることで、バイオマーカーの検出に寄与する可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Drug screening and grouping by sensitivity with a panel of primary cultured cancer spheroids derived from endometrial cancer2016

    • 著者名/発表者名
      Kiyohara, Y. Yoshino, K. Kubota, S. Okuyama, H. Endo, H. Ueda, Y. Kimura, T. Kamiura, S. Inoue, M.
    • 雑誌名

      Cancer Sci

      巻: 17(4) ページ: 452-60

    • DOI

      10.1111/cas.12898

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi