研究課題
平成26年度は①既に集積済の40例の子宮頸部胃型腺癌(GAC)に加え、兵庫県立がんセンター婦人科直近10年間の粘液性腺癌121例を複数の病理医によるレビューを行い6例のGACを追加しアーカイブとした。そのうえでハイスループットな免疫染色が可能となるtissue arrayの作成を行い、種々の分子に対する免疫組織染色を実施している最中である。②子宮頸部組織診同様にGACの子宮頸部細胞診は困難で現在まで特徴的な診断基準は確定していなかった。我々はの診断法の向上として子宮頸部細胞診で解析可能であったGAC14例の細胞診を検討したところ、以下のような特徴を見出した。(1) monolayered and honeycomb sheets, (2) vacuolar and/or foamy cytoplasm, (3) intracytoplasmic neutrophil entrapment, (4) vesicular nuclei with prominent nucleoli.
2: おおむね順調に進展している
平成26年度はGACのパラフィン包埋標本をさらに増やしアーカイブを作成することを第一に行ったため概ね順調に進展したと考えられるが、GACの新鮮症例が本年度はなく凍結検体の収集、細胞株の樹立が出来なかったため計画以上の進展とは言えない。
現在のところtissue arrayを用いた「タンパクからのアプローチ」を行っているが、計画通りに今後は次世代シークエンスを使用した網羅的DNA解析による変異、ゲノム構造異常の検出を行っていく予定である。
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