子宮内膜癌における転写因子DEC1とDEC2の発現解析を行ったところ、DEC1とDEC2はいずれもmRNAレベル、蛋白レベルにおいて病期IA期で高発現を認め、IB期以上の浸潤癌においては明らかな発現低下を認めた。DEC1、DEC2は癌細胞の浸潤能を抑制した。DEC1、DEC2の標的遺伝子としてTWIST1を同定した。DEC1、DEC2は二量体を形成し、TWIST1のプロモーター領域への結合をSP1と競合することによりTWIST1の転写を抑制することから、この機序により癌の浸潤を抑制することが示唆された。以上の結果を論文として発表した(Asanoma et al., 2015)。
|