ハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の同定およびモニタリングは、①世界におけるHPV型の分布を知ること ②感染予防ワクチンの予防効果のモニタリング ③今後ワクチンが普及するにつれ、検出されるHPV型の分布に変化がみられるか否かなどの点で重要である。従来から行われている頸部擦過細胞検体から得られたHPVの型判定法は多重感染も高頻度に検出される方法であり、ワクチン効果のモニタリングが難しい。しかしながら、統計処理により集団におけるHPV感染型を統計学的に補正処理することでHPV感染予防ワクチンの効果を推定することが可能となった。
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