研究課題/領域番号 |
26462541
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
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研究分担者 |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
金村 昌徳 大阪医科大学, 医学部, その他 (40298782)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, その他 (70454543)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 助教 (90707960)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | エキソソーム / microRNA / 卵巣癌 |
研究実績の概要 |
「卵巣癌分泌エキソソームによる癌微小環境制御機構の解明と次世代がん治療法の開発」 癌の増殖・浸潤・転移に必要な情報伝達の場である癌微小環境(ニッチ)の制御が、近年新しい癌治療戦略のターゲットとなっている。卵巣癌より分泌される脂質二重膜で覆われた細胞外顆粒・エキソソーム内には、癌自身の進展に好都合な情報伝達ツールとしてのmicro RNAや小分子タンパクが含まれていることから、ニッチ制御関連小分子の同定と機能解析を行ない、次世代治療薬の開発につなげるのが本研究の目的である。 平成27年度 承諾を得た卵巣癌患者および良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣嚢腫)患者の血清および腹水を回収し、遠心後の上清にExoquick(SBI)を加え、エキソソームを抽出する。CD63 ExoELISA Kitを用いてエキソソーム数を測定し、エキソソーム量と進行期、組織型、予後との関連について検討した。さらに単離したエキソソームをSeraMir Exosome RNA Amplification(SBI)を用いてmicroRNAを抽出し、良性腫瘍群をcontorol群としTaqMan Array を用いてmicroRNA array解析を行う予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
承諾を得た卵巣癌患者および良性腫瘍(子宮筋腫、卵巣嚢腫)患者の血清および腹水を回収し、遠心後の上清にExoquick(SBI)を加え、エキソソームを抽出する。CD63 ExoELISA Kitを用いてエキソソーム数を測定し、エキソソーム量と進行期、組織型、予後との関連について検討した。さらに単離したエキソソームをSeraMir Exosome RNA Amplification(SBI)を用いてmicroRNAを抽出した。
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今後の研究の推進方策 |
特異的microRNAを卵巣癌細胞株にリポフェクション法を用いて細胞内へ導入し、増殖能への影響はMTS assayにて、浸潤・転移能への影響はmatrigel内へのinvasion assay、 scratch assay、およびgelatin zymographyにて検討する。 さらに、発現増加を認めたmicroRNAに対する相補的阻害配列をTough Decoy microRNA-Blocking Expression Vectorに組み込み、特異的microRNA発現抑制ベクターを作成する。発現低下を認めたmicroRNAに対してはmicroRNA Archive Human vectorに組み込み、特異的microRNA発現増加ベクターを作成する。それらを卵巣癌細胞株へ遺伝子導入し、in vitroにおける特異的microRNAの作用を再確認する。
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