7価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV7)の小児急性中耳炎に対する本邦での影響を評価すべく2013年4月から2013年10月までの間に0-3歳児の急性中耳炎児の中耳貯留液から分離された176株の肺炎球菌の解析を行った。その結果、PCV7による菌交代現象で血清型19A、15A、3が増加しており、特に次世代の13価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV13)でもカバーできない15A型多剤耐性肺炎球菌が増加していることを明らかとした。また、multilocus sequence typingで1株を除く血清型15Aの肺炎球菌が同じクローナルコンプレックス63に属する遺伝的近縁性の高い菌株であることを解明した。
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