内耳障害および中耳炎に対するエッセンシャルオイルの有用性について基礎的な研究を行った。内耳培養系においてアミノ配糖体を用いた内耳障害モデルを作成し、クローブ・オルガノ・ゼラニウムの有毛細胞障害軽減について検討したところ、硫酸カナマイシンによる短期間での障害モデルでは効果を認めたが、ゲンタマイシンによる長期間障害モデルでは効果は認められなかった。マウス音響外傷モデルに対してローズマリー・シトラスの含有するUVLockを投与すたところ有意に音響外傷の抑制を認め細胞の障害も軽減することができた。PMAを用いた中耳炎症モデルに対してオルガノを投与したところ炎症性血球成分の遊走軽減を確認できた。
|