末梢前庭器の老化とその抑制をテーマに、老化動物を用いて形態学的・機能的研究を行っている。動物の眼球運動を記録できるシステムを構築し、末梢前庭器を電気刺激して眼球運動を観察し、最適な刺激条件となる刺激の強度ならびに波形を追求してきた。一方、両側末梢前庭機能廃絶モデル動物は両側迷路破壊術により作成し、末梢前庭器への電気刺激は中耳を開放して電極を留置することにより行っている。眼球運動を完全にコントロールするには至っていないが、電極の留置位置や電流の大きさを微調整し、各個体に応じた眼球運動を生じさせられる状態となった。
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