今後の研究の推進方策 |
鼓膜チューブ留置術およびアデノイド切除をおこなった反復性中耳炎罹患児のアデノイド組織と、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状改善目的にアデノイド切除を行ったアデノイド組織を材料に検討する.ヒト咽頭扁桃におけるM細胞のマーカーとしてこれまでGP2、Clusterin, ClassⅡβ-tubulin、Ck20が報告されている。これらのマーカーを用いて、アデノイド上皮細胞に対するM細胞の割合を解析し、量的因子が反復性中耳炎発症に関連しているか明らかにする。さらに切除標本を用いて初代培養上皮細胞を作成し、蛍光微小粒子を用いた抗原取り込み機能の解析をおこなうことで、機能的因子が疾患に関連しているかを明らかにする。 JTTにより、咽頭扁桃のM細胞の発現度および取り込み能が促進されるか検証する。
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