本研究課題では、加齢性難聴発症におけるIGF-1シグナル伝達経路の役割を解析し、加齢性難聴防止に関連する創薬研究の基盤形成を行うことを目的として以下の研究を行った。加齢性難聴の発症時期、メカニズムが異なる3系統のマウスを用い、それぞれの系統で加齢性難聴発症直前の蝸牛組織変性が進んでいない時期を生理学的、形態学的処方で同定し、その週齢でのIGF-1シグナル伝達経路関連分子の発現の変化を適量的PCRにて解析した。結果、3系統のマウスで目的とする週齢を同定し、3系統のうちC57Bl6において、加齢性難聴発症前、発症後IGF-1シグナル伝達経路関連分子の発現変化を明らかにすることができた。
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