慢性副鼻腔炎は重症度、治療効果などが多様であり、症候群としての特徴を有す。本研究では慢性副鼻腔炎患者を対象にアレルギー蛋白測定、2型自然リンパ球の発現同定を行った。そしてクラスター解析を用いてendotype分類を行った。対象症例52例の副鼻腔粘膜組織を採取した。好酸球性副鼻腔炎患者は非好酸球性副鼻腔炎患者と比較して自覚症状スコア、副鼻腔CTスコアが有意に高かった。また、局所粘膜のIL-13、IL-6とILC2の発現も有意に高かった。しかしクラスター解析では有意差を認めず、endotype確率のためには今後症例数の蓄積が必要と考えた。
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