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2017 年度 実績報告書

好酸球性副鼻腔炎における難治化因子の解明により下気道疾患の病因を探る

研究課題

研究課題/領域番号 26462588
研究機関東邦大学

研究代表者

和田 弘太  東邦大学, 医学部, 教授 (20307482)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード副鼻腔炎 / 好酸球性副鼻腔炎 / ウィルス感染 / IL-33 / TSLP
研究実績の概要

東邦大学倫理委員会承認のもと、検討を行っている。手術で得られる、鈎状突起から副鼻腔粘膜由来上皮細胞を、鼻ポリープから線維芽細胞を培養し検討を行う。副鼻腔炎の診断で内視鏡下鼻副鼻腔手術を施行し、非好酸球性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎(喘息無し)、好酸球性副鼻腔炎(喘息あり)そして、コントロールとして下垂体手術症例、眼窩壁骨折症例を用いて採取し検討を行った。副鼻腔炎は手術前も手術後もウィルス感染を契機に増悪し細菌感染を引き起こす。そのため、ウィルス感染の疑似となるTLR3のリガンドであるPoly I;Cを用いて刺激を行った。検討はIL-33, TSLPをELISAを用いて検討を行った。IL-33は細胞内ストアの関係で検知されず、TSLPにおいて好酸球性副鼻腔炎に高い傾向があるものの有意差は得られなかった。
そのため、現在、PolyI;CにIL-1beta、TNF-alphaを加え検討を行っている。現在のところ、同様にTSLPにおいて好酸球性副鼻腔炎で高い傾向がありそうであるが有意差はない。線維芽細胞においては細胞の発育も良好であり、検討は行いやすい。IL-33は同様の結果であるがこれも同様に有意差は出ていない。そのため、Poly I:CにIL-1beta、TNF-alphaを加え検討を行う予定である。現在も症例を増やして検討を行っている。
今後は免疫染色、mRNAの検討も行う予定である。特に、IL-33は細胞内に貯留しているものと考えられるため、免疫染色は重要と考えている。更なる結果が得られるように努力したい。

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公開日: 2018-12-17  

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