さまざまな嚥下障害患者14名に対して、カプサイシンフィルムの経口投与を行った。4週後に嚥下内視鏡検査を行い機能改善効果を評価した。7例で治療が完遂、嚥下内視鏡スコアの改善を認めた。項目別では嚥下反射の惹起が有意に改善していた。投与中断症例は7例で、ドロップアウト4例、不快感、咳嗽反射の増強による休止が2例、その他1例であった。 健常者においては、カプサイシンフィルムを4週間投与することにより、血中サブスタンスP濃度の上昇を認めた。カプサイシンフィルムを用いたTRV1刺激は、さまざまな嚥下障害患者に対する機能機能改善効果が期待できる簡便な治療法と考える。
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