1)ウイルス感染:ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)関連癌の診断には、p16免疫染色を行い70%以上陽性な場合に、HPV-DNA検査/HPV insitu hybridization法を行う。両者が陽性の場合のみHPV関連癌であり、予後と相関することが判明した。HPVとEBVが共感染していた癌は上咽頭癌のみであった。2)腫瘍の生物学的活性:PET検査でMTVが大きいものほど化学放射腺治療で残存する傾向があることが判明した。3)喫煙は喉頭がん、飲酒は下咽頭癌で発症リスクが高まることを見いだした。4)頭頸部癌のde-escalation studyを倫理委員会の承認を受け開始した。
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