低酸素環境が唾液腺がん組織の悪性化を促進させるメカニズムを解明することを目的とした研究を行った。 唾液腺がん細胞株A253とNSDC-5F、対照として甲状腺癌細胞株8305c、TTを低酸素培養し、immunoblottingにてHIF-1αの発現を確認した。A253とNSDC-5F、 TTではHIF1α、 βが発現していたが、8305cでは発現が確認できなかった。低酸素条件にてHIF-1αの発現があったTTとA253に対し、同様に低酸素条件において転移、上皮間葉転換関連蛋白の変化をimmunoblottingにて観察したが、発現量の変化を認めなかった。
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