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2015 年度 実施状況報告書

黄斑機能に対する黄斑色素の臨床及び基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 26462638
研究機関島根大学

研究代表者

小山 泰良  島根大学, 医学部, 助教 (60325058)

研究分担者 大平 明弘  島根大学, 医学部, 教授 (00169054)
海津 幸子  島根大学, 医学部, 助教 (00325052)
谷戸 正樹  島根大学, 医学部, 客員研究員 (30284037)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード加齢黄斑変性 / 黄斑色素 / ルテイン / 抗酸化 / 酸化ストレス
研究実績の概要

加齢黄斑変性(AMDの進行)は、欧米を初めとした先進国において成人の失明や視力障害の主要原因となっている。高齢化が進む我が国でも増加傾向にあると考えられる。近年、黄斑色素量の減少と加齢黄斑変性との関連が欧米人を中心に報告されており、その重要性が再認識されている。本研究では、加齢黄斑変性における治療後の黄斑色素量変化の検討と、黄斑色素の網膜機能への影響についての基礎的検討を目的とした。
20~40代の非喫煙者である健常成人18名(男性8名、女性10名)に対し、エステル体10 ㎎、あるいはフリー体10 ㎎ の3ヶ月間の経口投与を行った。それぞれの型のルテイン経口投与前、開始3カ月後、投与終了3カ月後に採血を行い、血中の抗酸化関連因子の変化について測定を行った。血液は採血後、直ちに遠心分離(4℃,3000 rpm,10 min)を行って血清を採取し、測定に用いた。解析はFREE carpe diem(株式会社ウィスマー)を用い、血中酸化度(d-ROMsテスト:酸化反応を受けた物質全体量)と血中抗酸化力(BAP テスト:多くの国産化物質全体の還元能力)の測定を行った。ルテイン摂取前後で血中酸化度、血中抗酸化力のいずれも有意な変化は見られず、投与終了3カ月後でも変化は見られなかった。ルテイン摂取が血中酸化度や血中抗酸化力には影響しなかった事から、全身の抗酸化能にはあまり寄与せず、蓄積される黄斑でのみ機能する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

黄斑色素量を測定するための機器が故障しており、何度か修理を試みたが不安定な状態が続いている。そのため、人を対象にした実験で黄斑色素量の測定が出来ていない。

今後の研究の推進方策

人の黄斑色素量の測定については、機器を新たに購入する事も検討したが、予算的に不可能であるため、機器を作成した研究者をアメリカより招聘する事も含めて現在修理方法を検討している。また、動物実験を含め、黄斑色素を測定せずに行える実験を優先的に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

黄斑色素測定用機器が故障しており、人を対象とした研究が充分に行えない状態である。

次年度使用額の使用計画

上記理由により人を対象とした研究が充分に行えない状態である。ルテイン投与前後の血清は凍結保存をしてあるため、動物実験の試料と併せて平成28年度に一括して測定を行う予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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