成長期の近視は、眼球が大きくなることで生じる。しかしながら、成長期の眼球形態の変化は明らかでは無い。近年、光干渉断層計の登場により、眼球形態をマイクロメートル単位で画像化することができ、検査は非侵襲であることから、小学生と中学生の眼球の成長に伴う、眼底微細構造の変化を明らかにすることを目的とする。 初年度に引き続き、小学校4年生122名、中学校2年生182名の2年目の検査を予定通り完了し、データベース化した。 また、初年度の小学3年生と中学1年生の検査データを用いて、第69回日本臨床眼科学会で「中学1年生における乳頭周囲網膜神経線維膨隆と眼軸長・コーヌスとの関係」、第120回日本眼科学会で「小学校3年生における眼軸長と日常生活・遺伝の関係」、「小学校3年生における眼軸長・前房深度・水晶体厚の性差」の3演題を発表した。
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