眼球も身長と同様に成長期に伸長するが、日本人の眼球成長に関する研究はほとんどない。本研究では小児でも簡単に検査できる、眼球の大きさを測定する光学式眼軸長測定装置と、眼底の立体構造を取得できる光干渉断層計を用いて小学生および中学生の眼球成長を観察した。研究機関の3年間で、小学生は3年生から5年生、中学生は1年生から3年生まで検査し、今後も同じ集団を継続して検査していく予定である。現時点の結果として、眼球の成長度合い、および形状には個人差が大きく、近視の発症メカニズムも個人や時期により違いがあること、眼球形状の個人差が様々眼疾患の発症、診断に関与していることが判明している。
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