視力0.9以上の早期黄斑上膜症例に対する早期硝子体手術の有用性を視力0.3-0.8の黄斑上膜症例と臨床所見、病理学的所見で比較検討した。結果:変視横(横線のゆがみ)は両群とも術後、6か月有意に改善した。変視縦は良好群では術後6か月でも有意な改善が見られた。大視症(大きく見える)においては視力通常群では術後に悪化し、視力良好群では大視症の悪化を防ぐことができた。視力は術後3か月、6か月とも有意に視力良好群で良好であった。VFQ-25の結果は心の健康、一般的健康感は改善し、Quality of visionの改善があった。病理では両群に明らかな差は今回認められず、発症の過程の解明には至らなかった。
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