水素含有点眼薬の効果を検討するために日本医科大学付属病院、薬物治験審査委員会の承認を得て、臨床試験を開始した。目標症例数として、30名を設定したが、10名と十分な症例数を満たさなかった。網膜動脈閉塞症は、元々の患者数が少なく、血栓溶解療法を必要とするプロトコールに参加できない高齢者が多数いた。さらに治療前に再疎通しているもの、血栓溶解薬の治療後も再疎通をしていないものもおり、臨床的に多岐に渡る。今回、著効例はいたものの、コントロール群との有意な差は認めなかった。今後症例数を着実に増やし、検討を行う予定である。
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