重症未熟児網膜症に対してranibizumab(0.25mg)を硝子体内投与し、その効果、再燃割合、血清中血管内皮増殖因子(VEGF)への影響を14例27眼で検討した。投与後2、3日以内に全例で網膜血管の拡張蛇行の改善、水晶体血管膜の退縮、増殖膜白鞘化が認められ、治療効果があったと判定された。7眼に治療後平均7.3週で再燃が認められた。投与前の血清VEGF濃度に比し、投与翌日のそれのみ有意に減少したが、投与1、2、4週後では有意差を認めず、ranibizumabの血清VEGF濃度抑制効果は一過性であると思われた。
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