角膜の瘢痕性混濁や血管新生の抑制を、核酸医薬を用いて検討した。Angiopoietin like protein 2 (Angptl2)に対する1本鎖のRNA干渉(RNAi)製剤やマイクロRNA(miR)29bのmimicsを合成し、in vitroでの効果を確認した。また点眼製剤としてlipid nanoparticle (LNP)でRNAi製剤を包埋し、マウスアルカリ外傷モデルに点眼し、その効果を観察した。するとLNPで包埋したAngptl2 RNAi製剤やmiR29b mimicsを点眼した群では、コントロールと比較して顕著に角膜血管新生ならびに瘢痕形成を抑制した。
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