以下のようなシート性状を持ったバイオナノシートを開発し、眼科応用の可能性について検討した。1.アニオン膜とカチオン膜の交互積層膜、2.ポリ乳酸を用いたバイオナノシート、3.上記2つのハイブリッド。これらのシートを用い眼組織への貼付、担持薬剤の放出とそのプロファイルを検討した。主な担持薬剤は、ラタノプロスト、マイトマイシンC、抗菌剤とし、眼圧下降、濾過手術の補助剤、創部閉鎖において有用性と安全性を検討した。 その結果、担持薬の一定で長期な放出プロファイルを確認した。さらに濾過手術の成績を向上すること、バイオナノシートのみで角膜創部の閉鎖が得られることが明らかになった。
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