• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

新規脂質酸化マーカーを用いた光照射由来一重項酸素の生体内動態とルテイン効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 26462687
研究機関島根大学

研究代表者

大平 明弘  島根大学, 医学部, 教授 (00169054)

研究分担者 海津 幸子  島根大学, 医学部, 助教 (00325052)
谷戸 正樹  島根大学, 医学部, 客員研究員 (30284037)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード酸化ストレス / 加齢黄斑変性 / 一重項酸素 / 脂質過酸化
研究実績の概要

加齢黄斑変性の発症に酸化ストレスが関与しているかどうか調べるため、血清中の酸化ストレスマーカーを他の眼疾患患者と比較した。対象は、加齢黄斑変性7名(男性5名、女性2名、平均年齢81.9±3.3歳)、白内障30名(男性13名、女性17名、平均年齢77.4±7.7歳)、糖尿病網膜症6名(男性4名、女性2名、平均年齢71.3±11.7歳)、緑内障11名(男性5名、女性6名、平均年齢78.0±47.4歳)、網膜血管閉塞症5名(男性5名、女性5名、平均年齢75.0±12.0歳)、その他の黄斑疾患9名(男性4名、女性5名、平均年齢72.0±80.2歳)であった。血中の酸化ストレス度の指標であるd-ROMの値は加齢黄斑変性が379.6±65.7、白内障が361.4±54.8、糖尿病網膜症が312.5±61.9、緑内障が342.8±95.3、網膜血管閉塞症が278.4±86.8、網膜疾患が329.0±62.9で有意差は認めなかった。また、抗酸化力の指標であるBAPの値は加齢黄斑変性が3073.6±207.6、白内障が3069.0±320.9、糖尿病網膜症が2916.7±205.9、緑内障が3018.1±220.9、網膜血管閉塞症が3075.4±249.5、網膜疾患が2976.3±205.6で有意差は認めなかった。一方、酸化ストレスに対する抵抗力はBAP/d-ROMで表現されるが、この値は加齢黄斑変性が8.3±1.3、白内障が8.7±1.6、糖尿病網膜症が9.6±1.7、緑内障が9.2±1.7、網膜血管閉塞症が12.8±7.1、網膜疾患が9.3±1.4で、加齢黄斑変性と白内障は網膜血管閉塞症と比較して有意に低かった。特に加齢黄斑変性は他の疾患よりも値が低く、酸化ストレスに対する抵抗性が低い事が示唆された。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi