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2015 年度 実施状況報告書

正常眼圧緑内障の病態解明と神経保護治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26462689
研究機関香川大学

研究代表者

廣岡 一行  香川大学, 医学部, 准教授 (10325350)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードアルドステロン
研究実績の概要

目的:網膜神経節細胞死にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)が関与していることを報告してきたが、従来より網膜神経節細胞死にはグルタミン酸の関与が知られている。RAASとグルタミン酸の関係については全くわかっていない。そこで、今回RAASとグルタミン酸の関係について検討した。
方法:硝子体中にアルドステロン、あるいはN-methyl-D-aspartate(NMDA)を投与し、4週後に網膜神経節細胞数をカウントした。次に硝子体中にアルドステロン、あるいはNMDAを投与した後、スピロノラクトン、あるいはメマンチンを投与し、4週後に網膜伸展標本を作成し網膜神経節細胞数をカウントした。上丘にfast blueを注入することで神経節細胞を染色した。スピロノラクトンとメマンチンは毎日経口投与した。
結果:硝子体にアルドステロンを投与すると網膜神経節細胞数は減少したが、スピロノラクトンを投与することによりその減少は抑制されたのに対して、メマンチンでは網膜神経節細胞の減少は抑制できなかった。硝子体にNMDAを投与すると網膜神経節細胞数は減少したが、メマンチンを投与することで、その減少は抑制されたが、スピロノラクトンでは網膜神経節細胞数の減少は抑制できなかった。
結論:今回の結果から、細胞死を生じる過程でRAASとグルタミン酸は全く関与していない可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた内容の研究を遂行することができた。

今後の研究の推進方策

硝子体中にアルドステロンあるいはNMDAを投与することで、硝子体中のアルドステロンの濃度がどのようになるのかを、ELISAを用いて検討する。

次年度使用額が生じた理由

経費が予想以下であったため。

次年度使用額の使用計画

ELISAにかかる費用にあてる。

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公開日: 2017-01-06  

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