本研究では、骨髄線維芽細胞を菲薄化した角膜実質に注入し、治癒させる画期的な医療の基礎的データの収集を目的とし、C57BL/6由来のES 細胞を利用した遺伝子標的組換えにより、新たにCAG-FUCCI2をROSA26に組み込んだ、ROSA26 (loxP-NeoR-loxP-CAG-FUCCI2)を作製して、Keratocan-IRES2-nls-Creと交配し、骨髄線維芽培養細胞を角膜実質に注入することで、実質内の移植細胞の増殖を観察した。移植された骨髄線維芽培養細胞速やかに局所で細胞増殖をおこし、経過により過剰に増殖してしまうことで、混濁の原因を作っていることが解った。
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