本研究ではぶどう膜炎におけるmicroRNA (miRNA)の作用について検討するためヒトぶどう膜炎の動物モデルである実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 (EAU)、エンドトキシン誘導実験的ぶどう膜炎(EIU)を用いてmiRNAの発現を比較・検討した。その結果、EAUとEIUの両方の炎症極期の眼局所にてmiRNA-146b、223などの発現が共通して上昇、一方でmiRNA-124などのmiRNAの発現が共通して低下しており、病態の異なるぶどう膜炎において共通のmiRNAがぶどう膜炎の病態制御に関与している可能性が示唆された。本結果からmiRNAを介した新しい治療法の開発へと繋がることが期待される。
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