研究課題
基盤研究(C)
生体内組織であるbiosheetによる横隔膜の修復、再生の研究を行った。家兎の背部皮下に鋳型を埋め込み4週後に鋳型周囲に形成されるbiosheeを採取した。家兎の横隔膜に欠損孔を作成し自己のbiosheetを移植した。移植3か月後の横隔膜ヘルニアの発生率は既存の横隔膜修復パッチより少ない傾向にあった。biosheetは本来の横隔膜と同等の破断強度を持ち、移植後さらに強度が増大した。さらに移植3ヵ月後に摘出したbiosheet上に免疫組織染色でdesminとSr-1に陽性を示す組織の形成を確認し、筋組織の再生を証明した。本研究によりbiosheetが横隔膜の修復、再生能を有することが示された。
再生医療