研究実績の概要 |
初年度である26年度はプロジェクトを開始するにあたって、動物モデルを安定して作製できるようにするための予備調査、実験を行った。文献的にも過去に報告のないモデルであるため、モデル作製における、側頭筋周囲の解剖の理解、モデル作製における工夫は研究において基礎となる部分であるため、充分に時間をかけて進めていく予定である。 一方で関連分野の研究者との情報・意見交換、当該分野の最新の情報収集のため、形成外科・整形外科・耳鼻咽喉科・マイクロサージャリー領域の学会に出席した。 本研究と重なる、顔面神経麻痺の治療、末梢神経再生、ならびにその可塑性に関する研究の一成果としては、2014年に以下の5論文を発表した。 1.松田 健、柴田 実 松代直樹 頭髪生え際皮膚切除による眉毛挙上術 Facial Nerve Research Japan 34(1) : 126- 128, 2014. 2.松田 健、垣淵正男 ループ型神経移植を利用した顔面神経再建 PEPERS No. 92「顔面神経麻痺の治療update」: 7-12, 2014. 3.林 礼人、山本有平、垣淵正男、松田 健、古川洋志、橋川和信、渡辺頼勝、上田和毅 顔面神経麻痺再建法における定義ならびに呼称 ~Fukushima提言~ 日本形成外科学会会誌 34(11): 783-796, 2014. 4.柴田 実、松田 健 末梢神経損傷の治療 Peripheral Nerve 25(2): 272-278, 2014. 5.Matsuda K, Kikuchi M, Murase T, Hosokawa K, Shibata M. Free flap transfer for complex regional pain syndrome type II. Case Rep Plast Surg Hand Surg 1 1-4, 2014.
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