レミフェンタニルが免疫細胞を活性化して急性肺障害を誘発する可能性を検討した。 ラットを用いて実験を行い、レミフェンタニルは持続皮下注射を行った。レミフェンタニルの至適投与量は投与終了後の反跳性痛覚過敏をもとに決定した。レミフェンタニルを投与しつつLPS刺激を加えたラット肺組織の炎症性サイトカイン発現量をリアルタイムPCRで定量した。また、肺組織におけるオピオイド受容体ならびにTLR4の発現を確認した。 LPSの投与によりサイトカイン発現量は増加したが、レミフェンタニル投与の影響は明確にすることができなかった。肺組織ではオピオイド受容体およびTLR4陽性な細胞が認められた。
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