研究成果の概要 |
緑膿菌感染皮膚潰瘍モデルマウスに対して.EDTA-2Na配合ALA軟膏を使用した PDT の効果を確認した。まず、感染させていない正常潰瘍は 13 日目に上皮化したのに対して, 緑膿菌感染潰瘍は 13 日目に上皮化せず, 臨床と同様に感染潰瘍は創傷治癒が遅延した. その後、この感染潰瘍に連日PDT を行ったところ, 正常潰瘍と同様に 13 日目に上皮化した.以上より、緑膿菌感染潰瘍に対する、新たな耐性菌を生じないPDTは、殺菌効果および創傷治癒促進効果があることがわかった。EDTA-2Na配合ALA軟膏を使用したPDTは緑膿菌感染皮膚潰瘍に対する新たな治療法の1つに成り得ると考えた。
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