研究課題
基盤研究(C)
熱傷後は主として好中球などが産生する活性酸素(ROS)が臓器障害を惹起し、これにより生体防御能が破綻し感染などへの抵抗性が減弱すると言われている。熱傷によって産生されるROSを消去することが受傷後の生体防御能にどのような変化を与えるか、好中球の機能に着目し検討した。その結果、広範囲熱傷によって産生されるROSの産生を質的・量的に制御することは、受傷後に低下する貪食細胞の機能に影響を与え、易感染病態の回避、ひいては受傷後感染の予後を改善することが明らかとなった。
救急医学