本研究では、Porphyromonas gingivalis によるヒト歯肉上皮細胞の接着および侵入におけるガレクチン-1およびガレクチン-3の効果を調べた。 両ガレクチンは P.gingivalis と同程度で結合した。さらに、組換えガレクチン-1は、同菌の接着および侵入を増加したが、ガレクチン-3による増加はなかった。Ca9-22細胞のガレクチン-3をノックダウンしたが、P.gingivalis 侵入の増減はなかった。以上の結果は、ガレクチン-1は細菌による宿主細胞への侵入を増強して感染症を悪化させる一方、ガレクチン-3は宿主細胞を感染から保護することを示唆する。
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