研究課題
現在までに、培養温度の違いによる他菌種との凝集反応について検討を進めてきた。特に、Porphyromonas gingivalis ATCC 33277株との凝集において、37°C培養に比較して、培養温度を上昇させることにより共凝集が減少し、培養温度を下げることによってもPorphyromonas gingivalisとの共凝集が減少することが判明した。
3: やや遅れている
線毛欠損変異株の作成を行う予定であったが、遺伝子のクローニングと線毛欠損変異株の作製がまだ完了していない。Actinomyces naeslundii T14Vを使用して、親株との比較検討を試みている。 本菌の制限酵素が作用していると考えられるが、遺伝子の導入がうまくゆかず、線毛のみを欠損した変異株の作製が完了していない。
菌株を変更して、変異株の作製を試みる予定である。変異株を作製後は、共凝集能、ヒト細胞への付着能など、線毛の機能に関する研究を行い、さらに動物実験により、歯周炎との関わりについて検討する予定である。変異株作製がうまくいかない場合には、菌体成分に対する特異抗体を用いて、共凝集性やヒト細胞への付着能に関する実験を行う。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Microbial Pathogenesis
巻: 92 ページ: 36-42
10.1016/j.micpath.2015.12.009
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition
巻: 58(1) ページ: 69-75
10.3164/jcbn.15-69
American Journal of Dentistry
巻: 28(2) ページ: 81-84