A. naeslundiiのペプチドグリカンは、炎症性サイトカインの産生を誘導し、破骨細胞分化誘導と骨吸収が認められた。マクロファージからIL-1β、IL-6、TNF-αの産生誘導が確認された。実験的歯周炎においてもA. naeslundii接種によるラット歯槽骨吸収が認められた。以上の結果から、A. naeslundiiのペプチドグリカンは歯周炎発症の重要な病原因子であることが示唆された。また、菌体からの線毛遺伝子の抽出は成功したものの遺伝子変異株の獲得までには至らなかった。酸化チタンの光触媒機能を用いることによりバイオフィルム除去効果が得られ、歯周病予防への有用性が示唆された。
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