インターセクチン(ITSN)は小胞形成と輸送を制御する細胞質タンパク質であると考えられている。研究代表者は自然免疫応答を担うシグナル伝達分子MyD88の遺伝子欠損マウスの唾液腺においてITSNの発現が増加することを見出したが、その役割は不明である。本研究では、唾液腺における抗菌因子の産生におけるITSNの役割の解明を目指した。ITSN遺伝子欠損マウスを用いて研究推進する予定であったが、表現型上の問題から思うようにマウス数が確保できず、進展しなかった。そこで本来の課題とは異なるが、MyD88遺伝子欠損マウスの唾液腺におけるMyD88の役割を探索し、重要な成果を得たのでここに報告する。
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