アデノウイルスやレンチウイルスベクターを用いてCa2+バイオセンサー並びにcAMPバイオセンサーをラット顎下腺に発現させ、顎下腺細胞におけるCa2+シグナルとcAMPシグナルのライブイメージングに成功した。 ムスカリン受容体アゴニストのピロカルピンの前投与により、唾液分泌量並びにアミラーゼ分泌量が増加した。さらに、ピロカルピン刺激により唾液腺及び脳における遺伝子発現の顕著な変化が認められた。このことから、ピロカルピンはムスカリン受容体活性化を介して、遺伝子発現と水及びタンパク質分泌を調節する可能性が示唆された。
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